「胸にHマークをつけた2人が表彰台に」

　クビアトが3位でチェッカーフラッグを受けたのを見届けると、本橋は「さあ、行くぞ!!」と、ホンダの若手スタッフたちを引き連れて表彰台へと向かった。

「トロロッソと昨年から組み始めて、少しずつ結果は出ていたんですが、今年に入っていまひとつ結果が伴わないレースが続いていました。

　そういう中でのこの結果。

　しかもこの難しいコンディションの中を生き残っての表彰台。

　いままでの苦労と今日1日の苦労が報われました。そして、何より胸に（ホンダの）Hマークをつけた2人が表彰台に乗っていることが本当にうれしい」（本橋）

　オーストリアGPとは違う格別な思いが、ホッケンハイムリンクの表彰台の下に集まったホンダのスタッフたちの胸にこみ上げてきた――。