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バーランダーとダルビッシュも言及。
本塁打激増と「飛ぶボール」問題。

posted2019/07/25 17:30

 
バーランダーとダルビッシュも言及。本塁打激増と「飛ぶボール」問題。<Number Web> photograph by Getty Images

MLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏(左)は「飛ぶボール」について「陰謀論だ」と述べた。

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四竈衛

四竈衛Mamoru Shikama

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 もはや、空前のホームラン量産時代と言っていい。

 今季、メジャーでは5月に月間最多となる通算1135本塁打を記録したかと思いきや、翌6月には1142本塁打とさらに更新。このままのペースで進めば、2017年の年間6105本塁打を抜く、6500本超の本塁打が飛び交うと見られている。

 その背景として、ここ数年、頻繁に耳にするようになった「フライボール革命」や「バレルゾーン」など、細かいデータに基づいた打撃理論への傾倒がある一方で、「飛ぶボール」に変わったと指摘する声も後を絶たない。

 そんな疑問の声に対し、MLB機構側は明確な返答を出していない。

 ただ、昨年までにMLBが共同投資している会社が運用するファンドが、すべての公式球を生産する「ローリングス社」を約435億円で買収したこともあり、メジャー関係者の多くが「限りなくクロに近い」と受け止めていることは、意外と知られていないのかもしれない。

バーランダーは「間違いない」。

 実際、2011年サイ・ヤング賞の剛腕ジャスティン・バーランダー(アストロズ)はロイター通信の取材に対し、飛ぶボールに変わったという情報について「100%間違いない」と、自身の見解を明かした。

 今季のバーランダーは、7月19日時点でリーグ最多の12勝(4敗)、防御率2.99と活躍し、オールスターではア・リーグの先発を務めるなど、メジャー最高レベルの成績を残してきた。

 だが、被本塁打はリーグ最多の28本(同日現在)。シーズン半ばにして早くも昨年の総被弾数に並び、自己ワーストだった2016年の30本を大幅に上回るペースで本塁打を献上している。

 トータルの投球内容としては好成績を残しているバーランダーだけに、「間違いない」の言葉は説得力があり、決して言い訳には聞こえない。

【次ページ】 ダルビッシュは少し異なる見解。

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