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ペップも唯一無二の存在と称える、
シルバのマンC最終年にCL制覇を。
posted2019/07/07 11:30
text by
粕谷秀樹Hideki Kasuya
photograph by
Getty Images
別れは必ずやって来る──。
「マンチェスター・シティでプレーするのは、2019-20シーズンが最後だ」
ダビド・シルバが明らかにした。
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バレンシアから移籍10年目を迎える2019-20シーズン、シティに数多くの栄光をもたらした功労者は、青いユニフォームを脱ぐことになった。
シルバが加入する以前のシティはミドルクラス、もしくは、それ以下。優勝争いに絡めるようなレベルでなく、注目度の低いクラブにすぎなかった。
当然、ローカルダービーも大きな意味を持たない。
当時のユナイテッドはプレミアリーグを代表する強豪であり、シティは『アブダビ・ユナイテッド・グループ』に買収されたばかりだった。「シティなのにユナイテッドの手を借りるのか」と一部のメディアに白眼視され、敵将アレックス・ファーガソンからは屈辱的なひと言を浴びせられもしている。
「ちっちゃなメンタリティのちっちゃなクラブ」
コンパニ、シルバなくして戴冠なし。
しかし2010-11シーズン、シルバの加入が奏功してFAカップを制した。しかも宿敵ユナイテッドを準決勝で倒した末の戴冠である。リーグでも3位に入り、チャンピオンズリーグの出場権もついにゲットした。当時、多くのメディアがこう評している。
「的確なカバーリングと強烈なタックルで最終ラインを支えたバンサン・コンパニ、多彩で正確なパスとリズミカルなドリブルで攻撃にアクセントをつけたシルバ。この2選手なくしてシティの躍進はありえなかった」
その後の約10年を踏まえると、“シティ元年”は2010-11シーズンであり、彼らが紡いだ歴史の中心には、つねにシルバがいた。