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元帝京高10番のマラドーナ芸人が、
マラドーナ本人に会いに行ってみた。 

text by

池田鉄平

池田鉄平Teppei Ikeda

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posted2019/06/23 11:30

元帝京高10番のマラドーナ芸人が、マラドーナ本人に会いに行ってみた。<Number Web> photograph by CONNECT

マラドーナ(右)本人と出会った、ディエゴ・加藤・マラドーナ。メイクしきれなかったのが惜しい!

「君は俺みたいな足をしているな」

 マラドーナは「彼のことは昔から知ってるんだ」とユーモアで応じてくれた。

 2人は一緒にボールを蹴り合い、お互いの言葉は理解できなくても、ボールを通じてコミュニケーションを取った。マラドーナは加藤の太ももを触って「君は俺みたいな足をしているな」と笑ってくれた。

「もう感動って言葉が止まらないですけど、僕がマラドーナとボールを蹴れる日が来るなんて誰も思ってないでしょ。もうとにかくビックリしました」

 はじめは緊張で過呼吸になるくらいだったが、会って話した後には興奮と幸福感に包まれていた。

会見後に「加藤!」と呼んでくれた。

 招待されていた翌日の試合でも、嬉しいサプライズが待っていた。

「記者会見後に、マラドーナとお話や写真撮影をさせてもらえるタイミングがあるかもという状況でしたけど、可能性は低いだろうなと思っていました。

 僕は会場の出口のすぐ横に座っていたんですが、出ていくときにマラドーナが『加藤!』と呼んでくれたんです。『名前も覚えてくれたんだ!』とびっくりしました(笑)」

 マラドーナが率いるドラドスの試合は引き分けに終わっていた。

 マラドーナは主審の判定に苛立ちを露わにし、記者会見は不穏な空気だったという。そうしたなかでも、加藤に対してはフレンドリーに接してくれた。マラドーナの懐の深さや人柄を感じるエピソードだった。

【次ページ】 「目が生きていれば戦える」

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