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南ア撃破に貢献した山田章仁らが選外。
ラグビー日本代表、選考の鍵は?
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph byJun Tsukida/AFLO SPORT
posted2019/06/05 11:30
トンガから高校時代に留学生として来日し、東海大学では主将を務めたアタアタ・モエアキオラ。今季はスーパーラグビーのチーフスでもプレー。
ロックには頼れるベテラン。
'96年2月生まれのモエアキオラは、チーム最年少の23歳だ。一方で、最年長は38歳のトンプソンルークである。'07年から3大会連続でW杯に出場してきた196センチのLO(ロック)は、2月にサンウルブズに追加招集された。強度の高いゲームでのパフォーマンスが、ジョセフHCに約2年ぶりの招集を決断させた。
ロックの選考には「苦戦していた」とジョセフHCは言う。昨年11月のロシア戦では、FL(フランカー)やNo.8で個性を発揮する姫野和樹を背番号4(左ロック)で起用している。
「そういったことを考えると、トンプソンのような選手が必要になる。W杯には、相手もピークで臨んでくるからだ。もちろん、トンプソンはこのチームでやらなければならないことがあるが、W杯で成功したチームには必ずベテランがいるものだ」
トンプソンと同じニュージーランド出身で、日本代表のキャプテンを務めるFLリーチ・マイケルは、同郷の先輩に「ジャパンのジャージにすべてを捧げて戦う文化を作り上げたひとり」とのリスペクトを示す。42人のメンバーにはPR(プロップ)山下裕史、HO(フッカー)堀江翔太、SH(スクラムハーフ)田中史朗らの'15年W杯経験者が含まれているが、リーダーシップをとれる選手の招集に上限など要らない。ピッチの内外でチームに好影響をもたらすだろう。
指揮官の信頼が厚いリーチマイケル。
田中とトンプソンに次ぐ代表キャップを誇るリーチマイケルは、足の付け根の痛みで戦線離脱中だ。
4月下旬にも実戦復帰を果たすプランだったが、ジョセフHCによれば「ウルフパックのオーストラリア遠征で、おそらくフライトが原因で状態が悪化した。リスクを取りたくないので、ニュージーランドでセカンドオピニオンを取らせている」という。
「100パーセント絶対に安全に試合ができるまでは、彼を守りたい」と、指揮官は慎重な姿勢を強調する。