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障害界のレジェンドも“浪人”。
厩務員の厳しい就職事情とは。
~JRAが進めるスリム経営の余波~
posted2019/03/31 15:00
text by
片山良三Ryozo Katayama
photograph by
KYODO
障害界のレジェンド、林満明騎手の最後のレースとなったのは昨年の6月23日。東京ジャンプS(J・GIII、アスターサムソン)が、ジャンプレースに2000回目の騎乗という前人未到の大きな区切りとなり、その後は二度と実戦の手綱を取ることはなかった。しかし、林の再就職は難航した。調教助手(厩務員)としての引き受け先に空きがなく、結果として半年以上も競馬に乗らない騎手として過ごした。1日1頭1000円と決められている調教騎乗の手当で生活することを余儀なくされたのだ。年の瀬に角居勝彦厩舎に空きができ(所属の吉岡辰弥調教助手が調教師試験に合格したことによる)、レジェンドの就職浪人問題はついに解決にたどり着いたが、JRAの厳しい求職事情が改めてクローズアップされることにもなった。