炎の一筆入魂BACK NUMBER
前田でもなく、新井でもなく……。
カープの背番号1、鈴木誠也の風格。
text by

前原淳Jun Maehara
photograph byKyodo News
posted2019/03/24 11:00

鈴木誠也は2019年からカープの背番号1を担う。そのオーラは前任者・前田智徳に優るとも劣らない。
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孤高でもなく、兄貴でもない。
オープン戦で、凡退してベンチに戻った鈴木が後続の打者が適時打を打つと、ベンチから飛び出さんばかりに喜びを殊勲者に向ける姿が見られた。
それはまるで昨年限りで現役を引退した新井氏のようだった。
長く中軸でコンビを組んだ丸が抜け、ただでさえ若き4番の両肩にかかる負担と重圧は重くなった。
ただ、その重責に背を向けることはしない。孤高でもなく、兄貴でもない。鈴木は鈴木らしく、新たな広島の顔として、また違った姿をみせてくれるに違いない。
