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憲剛、大島、守田、そして田中碧。
フロンターレ中盤の系譜にまた新星。 

text by

いしかわごう

いしかわごうGo Ishikawa

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photograph byJ.LEAGUE

posted2019/03/24 11:30

憲剛、大島、守田、そして田中碧。フロンターレ中盤の系譜にまた新星。<Number Web> photograph by J.LEAGUE

大島僚太、守田英正、中村憲剛……実力者が数多い川崎のボランチの中で起用される田中碧は、今こそ見たい注目株だ。

川崎に続く代表ボランチの系譜。

 チームの定位置争いをしていく中で、守田は避けては通れない存在である。守田だけではなく、大島も含めて中盤で切磋琢磨することが、自分自身のレベルアップにもつながることも、田中はよくわかっている。

「毎日、毎日レベルの高い選手とやれているし、自分自身も吸収させてもらっています。結局は、1日の練習をしっかりやることが成長につながりますよね。そういう選手たちに追いつくために、もっともっと頑張るだけです」

 現在20歳。リーグ王者の川崎フロンターレでレギュラー争いを続けていれば、来年の東京五輪の日本代表メンバー候補にも名前は挙がってくるだろう。もしそうなれば、三好康児や板倉滉といった先輩たちとも日の丸の座を争うのかもしれない。周囲はそんな期待もしてしまうが、田中本人は至って冷静だ。

「そこがゴールではないです。五輪に出たいからというよりは、フロンターレで試合に出続けた結果、五輪に選ばれることが大事だと思ってます。五輪があるから頑張るというよりは、毎日毎日、このチームで勝つためにやるだけですね」

 中村憲剛、大島僚太、守田英正――今や川崎フロンターレのレギュラーボランチは、日の丸を背負う系譜になりつつある。このままいけば、田中碧もその道を歩んでいくのかもしれない。

 だが、それは少し先の未来だろう。あくまで「その先」ではなく、目の前の試合と日々の成長を見据え続けている。

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