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<SVホルン独占密着記>
“オーナー”本田圭佑が描くCL出場への道。 

text by

西川結城

西川結城Yuki Nishikawa

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photograph byTomoki Momozono

posted2015/09/01 06:00

<SVホルン独占密着記>“オーナー”本田圭佑が描くCL出場への道。<Number Web> photograph by Tomoki Momozono

3日間の滞在で“オーナー”本田は精力的にスケジュールをこなした。最終日は記者会見後、地元テレビの取材を受けた。

SVホルンの経営に参画する本田圭佑はクラブをどこに導こうとしているのか? 現地で完全密着して見えてきた“未来”とは!?

 想像以上に、そこは小さな田舎街だった。数時間、歩き回れば街の隅々まで行き尽くすことが出来る。周囲には広大なライ麦畑やとうもろこし畑が広がる、牧歌的な空気漂う土地である。

 オーストリア・ホルン。聞けば、国内でも存在を知らない人がいるような小都市だという。そこに住む人口約6000人の人々が誇りにするクラブが、SVホルンだ。今回、本田圭佑のクラブ経営参画を通して、その名は急速に日本にも広まっていった。


 7月6日。当初本田は正午ごろにホルンにやって来る予定となっていたが、少し早めてクラブの練習場で急遽トレーニングを行うことになった。本田の自主トレを間近で目にしたのは、2年半ぶり。前回はCSKAモスクワ時代のスペインキャンプ。全体練習を一人離れ、芝生が広がる広大な場所で見ているこちら側も息苦しくなってしまいそうな、過酷な追い込み方をしていた。

 グラウンドに現れると、当時と同じく厳しい表情を浮かべながら、何本もスプリントを繰り返していった。本田の個人トレーナーがこちらに気づいて、言葉をかわす。

「以前とやっていることは変わらないですよ。いつだって、この積み重ねです」

 走り込みだけに留まらず、どんどんメニューは進む。本田はそれを、すべてスタッフに動画で撮影させていた。


 スパイクに履き替え、ボールを使い始める。ステップワークの練習に必要なポールやパイロンも、すべて自ら並べて用意した。

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特集 本田圭佑僕は日本人の血を信じている。
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