スポーツ仕事人BACK NUMBER
山口裕朗(ボクシングカメラマン)~スポーツの現場で働く“プロ”に直撃!~
text by
芦部聡Satoshi Ashibe
photograph bySatoshi Ashibe
posted2013/09/30 06:00
山口裕朗さん。
血と汗が舞うリングに乗り出すようにカメラを構える。拳闘の現場で男はレンズの先に何を見るのか。
一瞬を切り取る判断力。被写体の魅力を引き出す話術。写真家にはさまざまな資質が要求される。では、スポーツ写真を撮るためには? ボクシングを題材に選び、後楽園ホールに足繁く通うカメラマンの山口裕朗さんは元プロボクサーという経歴を持つ。経験者だから写せる瞬間があるのだろう。
「いや、パンチが顔面にヒットした瞬間――新聞に掲載されるようなスポーツ写真を撮るのは、じつはそんなに難しくない。連写しとけば一枚ぐらいはいい写真が撮れます」