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トラックシーズンがいよいよ開幕。桐生祥秀が狙う2つのターゲット。~ため息すら「期待」と読み替えて~
text by
矢内由美子Yumiko Yanai
photograph byTsutomu Kishimoto
posted2018/06/06 15:00
リレーでは多田修平、藤光謙司らの日本代表Bも38秒64で2位に入賞。東京五輪に向けて激しい代表争いが続く。
日本に9秒台ランナーがいる幸福を肌で実感するトラックシーズンの始まりである。陸上男子100mで9秒98の日本記録を持つ桐生祥秀(日本生命)が5月の3大会に出場し、熱視線を浴びた。
今季初戦だった5月3日の静岡国際では200mに出場。風邪の影響で終盤に失速して21秒13の5位に終わったが、スタンドからは一瞬のため息の後に盛大な拍手が送られた。これには桐生も感謝の笑顔だ。
「社会人デビュー戦だったので、良い感じで走りたかったんですけどね。でも、フィニッシュのときのため息は注目してもらっている証拠ですし、拍手はうれしかったです」