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ONEも参入するアジアのキックボクシングに注目。~K-1、KNOCKOUT、RIZINの反応は?~
text by
布施鋼治Koji Fuse
photograph bySusumu Nagao
posted2018/03/13 07:00
かつてK-1 WORLD MAXで連覇したペトロシアンは米国の団体LION FIGHTを拠点に戦うジョー・ナタウットと対戦。
アジア最大規模のMMAプロモーション『ONE Championship』が新たにキックボクシング部門を設立。4月20日のフィリピン・マニラ大会から『ONE Super Series』をスタートさせると発表した。
メインイベントにはブアカーオと並ぶ70kg級の超大物ジョルジオ・ペトロシアンを起用する。この大会はリングを用いた通常のキックルールで行われる予定だが、今後はケージの中でオープンフィンガーグローブを用いたケージ・ムエタイも行う予定。後者は今年1月の大会でテストマッチを行っている。
ここ数年、アジア各国ではMMAが目ざましい発展を見せているが、中国やタイでは未だ立ち技格闘技の人気の方が高い。しかも、アジア圏は立ち技ファイターの選手層が厚い。エリア規模でマーケットを拡大すれば、キックもビジネスになると判断したのだろうか。同プロモーションのCEOであるチャトリ氏はタイ出身で、ムエタイへの造詣が深い。また、過去にONEはデェダムロンら元ムエタイ王者をMMAに転向させた実績を持つ。立ち技部門のファイトマネーをMMAと同等に設定すれば、逆にMMAからキックに転向する者が現れても何ら不思議はない。