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2018年、Jの補強トレンドは「大物」よりも「持続可能性」。~上位陣が大物外国人を狙わない一方で、名古屋が払った12億円の価値は~
text by
北條聡Satoshi Hojo
photograph byKYODO
posted2018/02/09 07:00
名古屋は昨年のブラジル1部リーグ得点王・ジョー(左)だけでなく、オーストラリア代表GKランゲラックも獲得。
どうやら最大のターゲットは大物外国人ではないらしい。今オフの移籍市場から透ける、J1クラブの補強戦略だ。
いわゆる「DAZN(ダ・ゾーン)マネー」(理念強化配分金)の恩恵に浴す上位陣のなかで、大物助っ人の獲得に乗り出したクラブは一つもない。補強のターゲットは、もっぱら日本の実力者である。
初のJ1王者となった川崎Fの補強が好例だろうか。新たに獲得した即戦力は、大久保嘉人(FC東京)と齋藤学(横浜FM)という国内屈指の「大駒」だった。
とくに、齋藤は同じ神奈川県のライバルでもある名門クラブの金看板にして、働き盛りの27歳。今後、数年間はチームの主軸として活躍を見込める理想的な人材だろう。