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デ杯日本代表の新キーマン、マクラクラン勉がひらいた道。~テニス四大大会で初出場ベスト4の快挙~
text by
秋山英宏Hidehiro Akiyama
photograph byHiromasa Mano
posted2018/02/01 07:00
全豪では急造ペアで準決勝進出と躍進した25歳のマクラクラン勉。2月2日からデ杯のイタリア戦(盛岡)に臨む。
日本協会への登録はマクラクラン・ベンだが、「勉」という漢字の日本名がある。ニュージーランド人の父クレーグさんと日本人の母、夕利子さんの間に生まれた勉は、アメリカのテニスの名門、カリフォルニア大学バークレー校を卒業して競技生活に入った。数年間は鳴かず飛ばずだったが、ダブルスに専念するようになり、昨年、デビスカップ代表入りを想定してニュージーランドから日本に登録変更、テニス人生が大きくひらけた。
9月のブラジル戦でデ杯初出場。翌10月には楽天ジャパンオープンで内山靖崇と組んでツアー初優勝を飾る。ランキングが上がったことで、この1月の全豪で四大大会初出場を果たし、いきなりベスト4の快挙だ。昨年は「デ杯でプレーするのが夢だった」と話していた。四大大会出場も「目標」あるいは「プラン」でしかなかった。去年の今頃はニューカレドニアや豪州の下部ツアーを回っていたが、一足飛びに“出世”した。