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動きの遅いFA市場は「救援重視」で回っている。~先発投手と同じか、下手をするとそれ以上に効く補強~
text by
四竈衛Mamoru Shikama
photograph byYukihito Taguchi
posted2018/01/22 10:30
デービスは'17年、59試合を投げ4勝2敗32S、防御率2.30。クローザーの役割を全うし、オールスターにも出場。
過去に例のないほど動きの遅いFA(フリーエージェント)市場の動向が、メジャーの今後の潮流を示しているのだろうか。ダルビッシュ有(ドジャースFA)、ジェイク・アリエッタ(カブスFA)の先発投手陣をはじめ、野手組トップクラスのJ・D・マルチネス(ダイヤモンドバックスFA)、エリック・ホズマー(ロイヤルズFA)ら大物選手の移籍先決定が「越年」した一方で、昨年来、救援投手市場だけは活発に動いてきた。
12月末、ウェイド・デービス(カブスFA)が、ロッキーズと3年総額5200万ドル(約59億8000万円)で合意した。単年平均では、救援投手としてはアロルディス・チャップマン(ヤンキース)を上回る史上最高額となる大型契約でもあり、「救援重視」の傾向があらためて顕著となった。