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30歳の大学1年生、渡邊和也が迎えるはじめての箱根駅伝。~予選会のタイムは東京国際大の9番目~
text by
矢内由美子Yumiko Yanai
photograph byAFLO
posted2017/11/04 17:00
1500、5000、1万mが本来は主戦場の渡邊。それらの自己ベストのタイムは全て現役学生ではトップ。
30歳、異色のオールドルーキーが箱根切符を手にした。
第94回箱根駅伝(来年1月2、3日)の予選会が10月14日に行なわれ、49校が出場し、上位10校が本戦への出場権を獲得した。10番目に滑り込む形で2年ぶり2度目の出場を決めた東京国際大で、ひときわ注目を浴びたのが、1年生の渡邊和也だ。
1987年7月7日、兵庫県西宮市出身。中学で陸上を始め、高校駅伝の名門・報徳学園高では1500mでインターハイに出場し、全国高校駅伝では4位入賞に貢献した。高校卒業後の2006年には、箱根を目指して関東の大学に進学する多くの同級生とは一線を画して地元の兵庫県にある山陽特殊製鋼陸上競技部へ。みるみる頭角を現し、'08年5月には1500mで日本歴代2位となる3分38秒11をマークした。