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初戦KO負けから世界王者に。
“ラッキーボーイ”木村翔とは?
~ボクシング界でも無名だった男の大逆転~ 

text by

前田衷

前田衷Makoto Maeda

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photograph byBOXING BEAT

posted2017/09/06 16:00

初戦KO負けから世界王者に。“ラッキーボーイ”木村翔とは?~ボクシング界でも無名だった男の大逆転~<Number Web> photograph by BOXING BEAT

木村は中国で時の人に。中国メディアから取材依頼が殺到し、新人トーナメント(上海)の特別ゲストに招かれた。

 ボクシングファンの間でもほとんど無名の選手が、海外の試合で突如世界チャンピオンになったのだから、誰もが驚いた。去る7月28日、上海で行われたWBO世界フライ級タイトル戦で、中国の英雄ゾウ・シミンを11回TKOで破って新王座についた木村翔(28歳)である。

 ランキング下位の日本人選手を挑戦者に選び、初防衛戦を乗り切ろうというチャンピオン側の目論見は外れた。立ち上がりから木村にプレスをかけられたゾウは、アマチュアとプロで頂点を制したテクニックを駆使してかわしにかかったが、木村のプレスが予想外にきつく、最後はボディーが効いて、戦意を吹っ飛ばされるようにキャンバスに沈んだ。

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