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日本トランポリン新時代へ。岸姉弟が狙う世界の頂。~22歳と24歳、石川県で育った宙に浮く姉弟~
text by
矢内由美子Yumiko Yanai
photograph byAFLO
posted2017/07/26 16:30
姉弟ともにミスの少ない演技を見せた。初の世界選手権となる弟の大貴だが「決勝でメダルを狙う」と意気込む。
世界トランポリン選手権(11月、ブルガリア)の代表最終選考会が6月に行なわれ、女子は'12年ロンドン五輪代表の岸彩乃(24歳、金沢学院大クラブ)が、男子は弟の岸大貴(22歳、ポピンズ)がそれぞれ優勝し、国内では同競技で初めてとなる姉弟そろっての世界選手権代表入りを決めた。
両親が元体操選手で、父の一盛さんは体操教室の指導者。トランポリンが盛んな石川県に生まれ、姉5歳、弟3歳のとき、いずれは体操選手として五輪に出てほしいという両親の願いからトランポリンを習い始めると、高く跳んで宙に浮く感覚があまりにも楽しく、2人ともそのままトランポリンにのめり込んでいった。