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時津風部屋伝統の名を継承し、幕内での躍進を期す「豊山」。~四股名を継ぐ、ということの期待感~
text by
佐藤祥子Shoko Sato
photograph byKYODO
posted2017/05/22 10:00
3月場所は西十両4枚目で9勝を挙げ、悲願の入幕を遂げた豊山。5月場所は得意の突き押しで旋風を起こせるか。
遠藤、宇良、石浦など、本名のまま土俵に上がる関取も多い、昨今の相撲界。この5月場所、新入幕として土俵に上がっている小柳(おやなぎ)が「豊山(ゆたかやま)」と改名した。時津風部屋で受け継がれてきた四股名で、初代豊山は元大関で協会理事長も務め、二代目は元小結の先代湊親方だ。当代豊山ももちろん、いずれも新潟県生まれで東農大相撲部出身である。
小柳改め三代目豊山は、「ありがたい。(先々代は)自分なりの新しい豊山像を作っていけばいい、とも言ってくださいました」と顔を引き締める。
さて、185cm183kgの体躯を誇る豊山の今後の課題は、いかに。