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互いを知り尽くすエリミユ。ベスト4はまぐれじゃない。~女子テニス界の「動物的&堅実」ペアの関係性~ 

text by

秋山英宏

秋山英宏Hidehiro Akiyama

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photograph byHiromasa Mano

posted2017/02/09 09:00

互いを知り尽くすエリミユ。ベスト4はまぐれじゃない。~女子テニス界の「動物的&堅実」ペアの関係性~<Number Web> photograph by Hiromasa Mano

優勝した第2シードペアに準決勝で惜敗。大会後は穂積(右)が29位、加藤は30位へ急浮上。

 '94年生まれのコンビ、穂積絵莉と加藤未唯が全豪の女子ダブルスでベスト4に残った。日本選手同士が組んでの四大大会4強は、'02年全仏の杉山愛/藤原里華以来15年ぶり。穂積がベースラインで堅実に、また力強く相手のストロークを跳ね返し、加藤がネットで自由に動く。サーブ時に二人が同じサイドで構える変則陣形など、熟成されたコンビネーションも見せた。呼吸が合うのは、'11年全豪ジュニア準優勝など、10代から何度もペアを組み、互いにプレーも性格も知り尽くしているからだろう。

 記者会見でも切れ味のあるコンビプレーを見せる。加藤の不思議発言に穂積がつっこむのが基本だが、シングルスで四大大会初出場を果たした穂積が大会を振り返ったときは、変則パターンだった。「うまくいかない時があるかもしれませんが、やるって決めたことを、あきらめずにやっていきたい」と穂積が話すと、発言の順番を待っていた加藤が「長いわぁ」。話しながら声を上ずらせた穂積の心境を推し量っていた記者たちは、斜め上からの暴力的なリアクションに、椅子から落ちそうになった。

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