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ベルニャエフの姿勢に見た五輪という舞台の魅力。~内村航平との間に築かれた相互のリスペクト~ 

text by

矢内由美子

矢内由美子Yumiko Yanai

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photograph byKaoru Watanabe/JMPA

posted2016/09/01 10:00

ベルニャエフの姿勢に見た五輪という舞台の魅力。~内村航平との間に築かれた相互のリスペクト~<Number Web> photograph by Kaoru Watanabe/JMPA

ベルニャエフの実力は内村をして「次やったら絶対に勝てない」と言わしめるほどだった。

 感動の名場面が数多く生まれたリオ五輪。なかでも、体操男子個人総合で内村航平と一騎打ちを演じたオレグ・ベルニャエフ(ウクライナ)のスポーツマンシップあふれる言動は、多くの日本人の心に残るものとなった。

 試合は五輪史に残る名勝負だった。

 残るは鉄棒のみとなった時点でトップはベルニャエフ。2位の内村との差は0.901あった。

 体操競技では1種目で1点差をひっくり返すのは難しい。だが、先に演技を終えた内村が会心の演技で高得点を出したのに対し、ベルニャエフの点数は小さなミスもあって伸び悩んだ。ベルニャエフは王座を目前に、金メダルを逃した。

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