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日本生まれアメリカ育ち、大坂なおみが見せた実力。~女子テニス界の新星は、ザ・アメリカ10代女子?~
text by
秋山英宏Hidehiro Akiyama
photograph byHiromasa Mano
posted2016/02/07 08:00
3回戦は元世界1位のアザレンカに1-6、1-6の完敗で、格の違いを見せつけられた。
全豪で四大大会初出場初勝利。試合後、定員十数名の第2会見室に、その倍ほどの記者が押し寄せた。3分の1は米国の記者だ。'14年、当時世界ランク406位の大坂なおみは米国のツアー大会で'11年全米女王のサマンサ・ストーサーを破っている。未完成ながらスケールの大きい「ナオミ」は、先に米国で注目株となっていた。会見で司会者が「最初に英語の質問を」と促すと、大坂が「英語“だけ”で」と口を挟んだ。大阪で生まれ、3歳からアメリカ在住、両国のパスポートを持つ。日本語は「勉強中」で、会見ではほとんど話さない。
「ナーバスになってしまうの。質問が早口だったりすると『え、どうしよう! 最初が聞き取れなかった』ってなってしまうから。それって、ばかみたいだし」