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女子パシュートの連携。~世界でも飛びぬけた実績を持つ日本の3人組~
text by
小川勝Masaru Ogawa
photograph byAFLO
posted2018/01/12 06:00
2006年のトリノ五輪から採用された団体パシュート。高木菜那が出場したソチ五輪では、日本は3分2秒56で4位だった。
平昌五輪に出場する日本勢の中で、世界的に飛び抜けた実績を持っている種目といえば、スピードスケートの女子パシュートになるだろう。3人の選手でリンクを6周、2400mを滑って、3人目の選手がゴールした時のタイムを競う、スピードスケートの団体種目だ。
女子パシュートの日本代表チームは、2017年10月以降は高木美帆、高木菜那、佐藤綾乃、菊池彩花の4選手で構成されている。高木美と高木菜の姉妹に加えて、佐藤、あるいは菊池が出場してきた。ワールドカップでは、パシュートが行われた3試合に出場して、3試合すべてで世界記録を更新した。'17年11月10日の第1戦で2分55秒77、12月2日の第3戦で2分53秒88、そして12月8日の第4戦で2分50秒87だった。3度目の世界記録、2分50秒87は、高速リンクとして知られている米国ユタ州のソルトレークシティーで記録されたものだが、高速リンクとはいえ、その前の記録を3秒01も更新したもので、注目すべき記録だ。