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日本選手権を制した山縣亮太に立ちはだかる、
中国男子短距離勢。~すさまじいスピードで
成長するアジアの100m走~
text by
折山淑美Toshimi Oriyama
photograph byAFLO
posted2018/07/15 17:00
1位の山縣(右)と2位のケンブリッジ飛鳥は、アジア大会男子100m代表入りが確定。
6月23日の日本陸上競技選手権男子100m決勝。追い風0.6mの中、10秒05の大会タイ記録で勝利した山縣亮太は、「久しぶりにいいレースができました」と微笑んだ。スタートからミスのない走りで30m付近から抜け出し加速すると、終盤もキレと力感のあるテンポのいい走りを見せての圧勝だった。
今季は3月22日にオーストラリアで10秒15を出し、シーズンインした山縣。その後の国内戦では、「スタートで重心が後ろに残ってしまう」と常に反省を口にしていた。その走りは序盤の加速区間で、以前より背中に力が入っているように見えた。国内3戦目となる6月3日の布勢スプリント決勝では、向かい風0.7mで10秒12をマーク。「重心を前に持っていくことをすごく意識した。やっと転びそうになれたので改善されていると思う」と語った。