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『夏の若者たち 青春篇』'50年代メジャーリーグ怒濤の時代を、ドジャース番記者が生々しく描いた名著。 

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堂場瞬一

堂場瞬一Syunichi Douba

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posted2018/04/23 15:00

『夏の若者たち 青春篇』'50年代メジャーリーグ怒濤の時代を、ドジャース番記者が生々しく描いた名著。<Number Web> photograph by Sports Graphic Number

『夏の若者たち 青春篇』ロジャー・カーン著 佐山和夫訳 ベースボール・マガジン社 2000円+税(絶版)

 海外では、いわゆる私小説をほとんど見かけない。日本独自の小説スタイルなのだろうか……この作品は、純粋なノンフィクションでありながら、作者が強く前面に出て、私小説的な味わいを持つ。

 著者は野球コラムで人気を博したが、そのベースはスポーツ記者としての経験である。ブルックリン・ドジャースの番記者として取材活動を始めた一九五〇年代は、近代MLBで初のアフリカ系アメリカ人選手・ジャッキー・ロビンソンが旋風を巻き起こしていた時代。ドジャースを担当するということは、野球の取材をするだけではなく人種問題にも向き合うことだったわけで、単純な「番記者日記」とは一線を画している。

この記事は雑誌『Number』の掲載記事です。
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