ブックソムリエ ~新刊ワンショット時評~BACK NUMBER
炸裂するコレクターの情熱。~プロレス音楽のレコード、という狭い世界はどこにつながっているか~
text by
幅允孝Yoshitaka Haba
photograph byWataru Sato
posted2017/04/11 07:00
『1000のプロレスレコードを持つ男 清野茂樹のプロレス音楽館』清野茂樹著 立東舎 2000円+税
ある世代より上の方なら、英国のロックバンド、ジグソーの「スカイ・ハイ」を聴けば、ミル・マスカラスの入場シーンを思い浮かべるのでは?
プロレスラーの入場にテーマソングあり。アントニオ猪木の「炎のファイター」を聴けば、多くの人が条件反射でBOM-BA-YEと叫んでしまうだろう。
本書は現在のプロレス実況の第一人者である清野茂樹アナウンサーが、自宅に抱えるプロレスレコードを極私的に紹介する1冊。最近のアナログレコード&プロレスブームは、女性や若年層への広がりを見せているが、果たしてプロレスレコードはどこに届くのか?