ブックソムリエ ~新刊ワンショット時評~BACK NUMBER

紙一重の世界を懸命に生きる。
~テニス界の、日の当たらない場所で
もがく関口周一~ 

text by

幅允孝

幅允孝Yoshitaka Haba

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photograph byWataru Sato

posted2016/09/12 10:00

紙一重の世界を懸命に生きる。~テニス界の、日の当たらない場所でもがく関口周一~<Number Web> photograph by Wataru Sato

『テニスプロはつらいよ 世界を飛び、超格差社会を闘う』井山夏生著 光文社新書 740円+税

 リオ五輪テニスで日本人として96年ぶりに銅メダルを取った錦織圭。試合後、彼はすぐに自家用機で米国へ向かったと報道された。年間1カ月しかオフがない過酷な日程のプロテニス選手。しかし、それは視聴者が目にする機会が多いことの裏返しで、スポンサーとの契約金は他の競技と比べても割高だという。

 2016年『フォーブス』アスリート長者番付には多くのテニスプロが上位に名を連ね、3350万ドルを稼ぎ出した錦織も29位に入った。けれど本書の主人公は、錦織ではない。本書は華やかな世界の日陰で生きるプロ7年目、世界ランク最高259位の関口周一の物語だ。

この記事は雑誌『Number』の掲載記事です。
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テニスの前後のコラム

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