新刊ドラフト会議BACK NUMBER

『伴走者』伴走者なくして勝利なし。パラスポーツの新たな見方。 

text by

倉本さおり

倉本さおりSaori Kuramoto

PROFILE

photograph bySports Graphic Number

posted2018/05/29 15:00

『伴走者』伴走者なくして勝利なし。パラスポーツの新たな見方。<Number Web> photograph by Sports Graphic Number

『伴走者』浅生鴨著 講談社 1400円+税

 タイトルの「伴走者」とは、視覚障害のある選手の目の代わりとなって一緒にコースを走るガイドのこと。選手の安全を守るために周囲の状況を伝えるだけでなく、ペース配分やタイム管理といった、レースの勝敗を左右する重要な役割をも担っている。猛スピードで駆け抜ける各国の代表クラスともなれば、伴走者自身が最高レベルの技術と能力を併せ持っていないと、その役目は務まらない。

 つまり、根っこにあるのは「奉仕」の精神といった、なまぬるくお行儀のいい代物ではけっしてない。アスリートの世界に求められるのは、いつだってガチガチの「本気」でしかありえないからだ。

この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。

浅生鴨
オリンピック・パラリンピック

他競技の前後のコラム

ページトップ