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福永祐一が語った自らのダービー史。
積み重ねた挫折、父と周囲への感謝。
 

text by

片山良三

片山良三Ryozo Katayama

PROFILE

photograph byTakuya Sugiyama

posted2019/02/09 08:00

福永祐一が語った自らのダービー史。積み重ねた挫折、父と周囲への感謝。<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

ワグネリアンで念願のダービー制覇を果たした福永祐一。

今はジョッキーが楽しい!

 調教師ですか? 選択肢の一つとして常に頭にはあります。まだ41歳なので、年齢的にはまだかな、と。大体45歳くらいでみんな考えるのかなっていうイメージです。次に自分がしてみたいことは調教師も含めていくつかあるんですけど、そのしてみたいことが今していることより気持ちで勝った時に、そちらを考えるんだと思うんです。

 だけど、今はなんといってもジョッキーが楽しい。素質ある馬に乗ってこそ楽しさがあるのが、騎手目線で見た競馬という競技。「馬に乗ってるだけで楽しいです!」というのは、自分の中にはありません。レーサーはいいクルマに乗らないと、その楽しさってわからないだろうし。

 そういう意味では今、素質ある有力馬の騎乗依頼を途切れることなくいただけている幸せな状況。ジョッキーとしての最高の醍醐味も、ダービーで味わったばっかりというのもありますからね。

(Number964号『福永祐一「最高の醍醐味をもう一度」』より)

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