酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
計算できる新外国人バッター3条件。
右打ち、ブレーク前、中距離打者。
posted2019/02/09 17:00
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph by
AFLO
春季キャンプが始まった。球春が近づくと、各球団の新戦力の戦力査定が始まる。新外国人打者の品定めもその1つだ。
少し前まで野球ファンは「メジャー通算15本のスラッガー」とか「前年AAAで30本の実績」などのスポーツ紙の触れ込みで評価していたが、最近のプロ野球ファンは目が肥えてきて、そういったものだけでは満足しない。誰が本当に働いてくれるのか、いろんなデータで知ろうとしている。
筆者にはちょっとした持論がある。それは何かというと、日本で活躍する外国人打者は「(1)右打者 (2)出世前 (3)中距離打者」だということだ。毎日データを見ていくなかで、そんな傾向を感じているのだ。以下、詳しく説明していこう。
打率、本塁打トップ10を見ると。
まずは(1)右打者だ。過去10年間の外国人打者の打率10傑(1000打席以上)と、本塁打10傑を紹介する。
<打率10傑 ※は左打者>
1 マートン.313
2 ルナ.309
3 マギー.2977
4 ビシエド.2976
5 A.ラミレス.296
6 A.カブレラ.293
7 J.ロペス.283
8 ブラゼル.2784※
9 ヘルマン.2778
10 バレンティン.272
<本塁打10傑 ※は左打者>
1 バレンティン 255本
2 ブランコ 181本
3 J.ロペス 155本
4 エルドレッド 133本
5 レアード 131本
6 A.ラミレス 124本
6 E.メヒア 124本
8 デスパイネ 118本
9 ブラゼル 106本※
10 バルディリス 90本
両方の10傑で左打者でランクインしているのは、西武、阪神、ロッテでプレーしたクレイグ・ブラゼルだけ。あとはすべて右打者だ。