Number ExBACK NUMBER
現役のレジェンド、38歳の中村憲剛。
今も成長し続ける秘訣を聞いてみた。
text by
石井宏美Hiromi Ishii
photograph byAsami Enomoto
posted2019/02/05 08:00
「10年前と比べて、劣っているところは多分あるんでしょうけど、それをカバーできるのもサッカーのいいところ」と38歳の司令塔は言う。
「今日よりも明日うまくなりたい」
これほどのキャリアを積んでもなお、「自分が何者でもなくなる恐怖心があるから」という危機感、そして、「今日よりも明日うまくなりたい」というシンプルな思いが、さらに高みへ押し上げている。
人生のほぼ半分近くを過ごすフロンターレでの日々。
2003年、テスト生から正式に入団したチームには恩義もある。
次世代が伝統を受け継ぎ、クラブの色を出していけるようにしっかりと背中を見せるという使命感がさらに中村を走らせている。
まもなく在籍17年目のシーズンが始まる。果たして、今季はどんな進化を見せてくれるのか――。
年齢を重ねるなかでサッカーや自身に対して求めるものに変化はあるのか、逆に変わらないものは何なのか――。Number971号「サッカーベテラン特集 カズの秘訣」では、38歳司令塔・中村憲剛が自身のサッカー人生の軸を語っています。