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年末の格闘技はどこが勝つ?
井岡のTBS、メイウェザーのフジ。

posted2018/12/29 17:30

 
年末の格闘技はどこが勝つ?井岡のTBS、メイウェザーのフジ。<Number Web> photograph by Kyodo News

井岡一翔は4階級制覇に挑む。父と決別して迎える初の年末年始を勝利で飾ることができるだろうか。

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渋谷淳

渋谷淳Jun Shibuya

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 2018年も年末興行の季節がやってきた。30日に大田区総合体育館でトリプル世界タイトルマッチ、31日は中国のマカオでトリプル世界タイトルマッチと、全部で6つの世界戦が行われる。

 さらに試合ではないが、31日にはさいたまスーパーアリーナに元パウンド・フォー・パウンド・キング、フロイド・メイウェザーが登場してエキシビションマッチを披露するというから騒がしい。今年も年末興行をプレビューしてみよう。

 まさか6つも世界タイトルマッチが行われるとは─―。今年の上半期、このような事態をだれが予想しただろうか。

 ミドル級王者の村田諒太(帝拳)、3階級制覇王者の井上尚弥(大橋)という2枚看板を掲げるフジテレビは、村田が秋にアメリカで防衛戦、井上はトーナメント「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ」(WBSS)に参戦ということで、スケジュール的に2人の年末出場は無理だった。

フジは“スター候補”で勝負。

 一方のTBSは、安定した視聴率を稼ぐ井岡一翔が昨年末に引退を表明。井岡を主役に年末のボクシング番組を提供してきたTBSは「井岡なしで年末はあり得ない」とことあるごとに口にしていた。ようは両局ともコマがいなかったのである。

 フジは10月、村田の世界王座陥落というまさかの事態に青ざめながら、ボクシング中継の火を絶やさないため年末のイベント開催にこだわった。そこで白羽の矢を立てたのが伊藤雅雪(伴流)だった。

 7月にアメリカで世界タイトルを獲得した伊藤は攻撃的ボクシングを開花させただけでなく、端正なルックスやサービス精神旺盛なキャラクターも魅力だった。

 ただし伊藤は海外志向が強く、当初はアメリカでの防衛戦に気持ちが傾いていた。フジテレビがこれを熱心に口説き、年末のメインイベンターに抜擢。世界を驚愕させる“モンスター”井上尚弥の弟である井上拓真の世界戦も絡め、“あすのスター候補”で勝負に出ることになった。

12月30日 大田区総合体育館 >

WBO世界スーパー・フェザー級タイトルマッチ
王者・伊藤雅雪(伴流)vs.挑戦者・エフゲニー・チュプラコフ(ロシア)

WBC世界バンタム級暫定王座決定戦
ターサナ・サラパット(タイ=リングネーム、ペッチ・CPフレッシュマート)vs.井上拓真(大橋)

WBC世界ライト・フライ級タイトルマッチ
王者・拳四朗(BMB)vs.挑戦者・サウル・フアレス(メキシコ)

※フジテレビで伊藤と井上の試合を中心に放送予定。

【次ページ】 TBSは復帰した井岡で海外開催。

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