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10万人の熱狂に包まれたジャパンカップで、
ロンジンが刻んだアーモンドアイの「偉業」。 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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photograph byKiichi Matsumoto

posted2018/12/07 11:00

10万人の熱狂に包まれたジャパンカップで、ロンジンが刻んだアーモンドアイの「偉業」。<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

競馬とロンジンと「エレガンス」。

 競馬のどんなところがロンジンのイメージと合致するのか。前出のウォルター・フォン・カネルはこう話す。

「ロンジンは1990年に『エレガンス』という路線を打ち出しました。体操・スキー・アーチェリー・テニスなど、エレガントな競技をサポートしています。競馬もそのひとつです。それらのスポーツではタイミングが重要です。タイミングには正確性が必要で、誤差があってはいけない。競技において時間の計測というものはもっとも重要なものです。それがロンジンによる競馬へのサポートにつながり、ロンジンが正確な時間を刻みつづける信頼性を、多くの方々に伝えることができると考えています」

 そして、今年の第38回ジャパンカップでは、アーモンドアイが歴史的名馬の仲間入りを果たした瞬間を大型デジタルウオッチで計時し、世界に発信した。

 3歳牝馬によるジャパンカップ優勝は、2012年のジェンティルドンナ以来6年ぶり史上2頭目。今年のJRA・GI8勝目を挙げ、自身が保持する最多勝記録を更新したルメールは、こう喜びを語った。

「言葉にできないほど素晴らしい馬です。ぼくはただのパッセンジャーでした」

 アーモンドアイの次なるビッグターゲットは、ロンジンが公式タイムキーパーをつとめる、ドバイ・メイダン競馬場で来年3月に行われるドバイシーマクラシックか。

 また、ロンジンが公式パートナーをつとめ、日本のホースマンの積年の悲願となっている秋のパリ凱旋門賞も、当然目標に入ってくる。

 これからもロンジンは、アーモンドアイが世界のターフに刻む勝ちタイムを正確に測定し、競馬史に残していく。アーモンドアイの名が、「ロンジンワールドベストレースホースランキング」のトップに刻まれる日を待ちながら、美しい牝馬が見せてくれる極上の夢を楽しみたい。

LONGINES/Record

ジャパンカップ当日に内村選手の腕にあったのは「レコード」コレクション。ロンジンが追求してきた時計製造の伝統のなかで、ブランドを体現するモデルになるようにとの願いを込めて、クラシカルなエレガンスと職人技術を融合して誕生。ムーブメントにはシングルクリスタルシリコン製ヒゲゼンマイを搭載。ロンジンにとって初となるスイス公式クロノメーター検定所(COSC)よりクロノメーター認定を受けている。

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