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ベスト布陣でドルトムントに敗戦。
ついにバイエルン1強時代が終焉へ。 

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島崎英純

島崎英純Hidezumi Shimazaki

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photograph byUniphoto press

posted2018/11/16 10:30

ベスト布陣でドルトムントに敗戦。ついにバイエルン1強時代が終焉へ。<Number Web> photograph by Uniphoto press

バイエルンの牙城を崩したのは、ドルトムントで今季絶好調のロイス(左)だった。

リベリーが解説者の頬をバチン。

 バイエルンは言い訳できない状況です。ドルトムント戦はロッベンがベンチ外になった以外はベスト陣容だったはず。

 そんななか、リベリーが試合後のミックスゾーンで旧知の仲と言われる、解説者のパトリック・ギユ氏の頬をぶったというニュースが流れる始末。ブンデスリーガのミックスゾーン対応は選手がロッカールームへ戻る前、ユニホーム姿で汗が滴る状況で行なわれるのが常なので、選手たちが興奮状態にあることもままあります。

 リベリーもきっと敗戦で感情が昂ぶっていたのでしょうが、それでも暴力は許容できず、バイエルンのスポーツディレクターであるハサン・サリハミジッチがギユ氏と話し合いの場を持ち、何らかの対応を行なうことを示唆しています。

 約1カ月半前、リーガのヘルタ・ベルリン戦、ボルシアMG戦で続けて敗戦した「ミニクライシス」から脱却したように見えたコバチ監督の立場も、再び危うくなってきました。

 ヘーネス会長やカールハインツ・ルンメニゲ代表取締役社長など、クラブ首脳は指揮官の続投を明言していますが、ここ6シーズンでの最多敗戦数は2014-2015シーズンの5敗(25勝4分5敗)だった栄華を振り返れば、11試合を終えて6勝2分3敗という状況は緊急事態です。

長谷部が話していたコバチ評。

 コバチ監督が、クラブハウス内で携帯電話を使用禁止にしても、健康管理のために毎日血液検査を課してもいいと思います。結果さえ出ていれば。

 ちなみに、昨季までコバチ監督の下でプレーしたフランクフルトの長谷部誠は、「確かに厳しくて、選手を管理する傾向があるかもしれない。それでも、選手たちは試合で勝利できれば文句を言わない。いや、言えなくなると思うんです」と言います。

 そう、監督の力量はすべて結果によって示されるのです。監督の性格や言動はあくまで参考資料に過ぎず、それをもってコバチ監督の指導者としての資質を評価することはできないと思います。ただし、結果を得られなければ当然当事者は糾弾されるわけで、クラブ、チーム内が疑心暗鬼に陥り、それぞれの意思が独り歩きしてしまいます。

【次ページ】 「ウチの娘はロイスが……」

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