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昨季逃した世界一になるために。
セットアッパー前田健太の心意気。
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph byGetty Images
posted2018/10/12 17:00
セットアッパーを任される前田健太。ブルワーズとの優勝決定シリーズは日本時間13日から始まる。
“あと1勝”の悔しさから1年。
もちろん、前田には先発投手としてのプライドがあったが、「チームの勝利のため、世界一のため」と、8月中旬に気持ちを入れ替え、配置転換を受け入れた。
ドジャースは昨年のワールドシリーズで3勝4敗でアストロズに敗れた。チームにとって“あと1勝”で届かなかった世界一は30年ぶりの悲願である。チームのために己のプライドをしまい込み、事情を受け入れた前田健太の心意気。選手の気持ちは選手が一番よくわかる。
ブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズではブルペンのキーマンとして出番は増えるだろう。チームにとっての悲願は前田にとっても同様。目指すは“あと8勝”だ。
「ここからの1勝って言うのは凄く重みのある1勝。大変な1勝。一個一個積み重ねていけるように頑張りたい」
“世界一になるためのセットアッパー”
マエケンが腕を振る。