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Bリーグに代表が与える巨大な影響。
馬場雄大は八村と渡邊を意識する。
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byKiichi Matsumoto
posted2018/10/13 17:00
9月17日のイラン戦では9分間の出場で1得点に留まった馬場。故郷・富山でのホーム2試合では得点、リバウンド両面で貢献への期待がかかる。
大学生だった頃、馬場が語ったこと。
富樫もその点について、こう話した。
「個々の成長もあると思いますけど、気持ちの部分ですよね。相手がイランだろうが、どのチームであろうが、勝ちにいく。試合を戦う前から気持ちで負けることがなくなりました。そういうところはすごく変わったかなと思います」
思い出されるのは1年半以上前のこと。当時はまだ大学生だった、日本代表デビューを飾ってまもない馬場が富樫と語り合っていることをこう明かしていた。
「代表の空気を少しずつ変えたいなというのは(富樫)勇樹と話していて。盛り上がる声はもちろんですけど、本当に細かい技術もつきつめるような声を出したりしないといけないと思っています。
自分が若いことは関係なく、気づいたところを発信していきたいです。そして、これまでとは変わったなと思えるような日本のバスケの雰囲気を作りたいですし、その立役者というか、そういうものになりたいなという想いはあります」
渡邊や八村に対するリスペクト。
Bリーグができて2年がたち、ラマスHCが日本代表にやってきて1年2カ月が過ぎた。そこに渡邊や八村が加わり、日本代表を取り巻く空気は様変わりした。
代表にデビューして間もない時期に空気を変えたいと話していた馬場は、何を考えているのか。力強いパフォーマンスを見せた開幕戦のあと、馬場は渡邊や八村をリスペクトした上で、こう語った。
「それを先に、あの2選手にやられてしまったというのはあるので。でも、日本にいるからこそ、できることはあると思う。それこそ次の代表戦では、あの2人がいなくても勝てるんだというところを見せていきたいですし、そのための今があるし、この期間を大切にしていきたいなと思います」