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全米騒然の女子プロレスラー来日!
ロンダ・ラウジー、WWEでの偉業。
text by
堀江ガンツGantz Horie
photograph byAFLO
posted2018/08/28 10:30
元五輪メダリストにして、MMA界の女王、そして女子プロレス界の革命児……ロンダ・ラウジーにかかる期待は大きい。
彼女が女子プロレスを世界でメジャーにする!
皮肉にもPPV100万件を突破したホリー・ホルム戦で、ロンダはMMA初敗北を喫して王座転落するが、この試合はオーストラリア・メルボルンのエティハド・スタジアムに5万6214人の大観衆を動員し、UFCの観客動員記録を更新。この記録はいまだに破られていない。
また、マイク・タイソンvs.ジェームス・ダグラス(1990年2月11日、東京ドーム)、アレキサンダー・カレリンvs.ルーロン・ガードナー(2000年、シドニー五輪レスリング男子130kg級決勝)と並ぶ、世界のスポーツ史に残る番狂わせとして、『ニューヨーク・タイムズ』で特集されるなど、敗れてなお伝説を残したのだ。
そして2016年12月にMMAファイターとしての選手生活に一区切りをつけると、今年1月ついにWWEとの契約を発表。
前述のように、『レッスルマニア34』での満点デビューを経て、『サマースラム』でのRAW女子王座奪取と、WWEスーパースターとしての階段を一気に駆け上がったのだ。
WWEは今年10月28日に、史上初となる女子スーパースターのみによるPPVビッグイベント『エボリューション』を開催すると発表した。
この史上初の女子PPVイベント開催にGOサインが出たことと、ロンダの存在は当然無関係ではないだろう。
WWEは世間にも世界にも通じるロンダをアイコンにして、女子部門の拡大化を打ち出している。
女子MMAをメジャーに押し上げ、世界に浸透させたロンダ・ラウジー。
今度は同じことをプロレスでもやってのけようとしているのだ。