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「Vリーグは存亡危機」と警鐘も。
新方式に選手はどう向き合うべき?
text by
市川忍Shinobu Ichikawa
photograph byJapan Volleyball League Organization
posted2018/07/25 16:30
6月9日のプレーヤーズミーティング・若手研修会では、男女各カテゴリーの選手が出席した。
事情の違うチームがリーグ戦に臨む。
新リーグはビジネス化を謳ってはいるが、選手や企業がすべてプロ化するわけではない。黙っていても年間10億円近いと言われる予算を捻出できるチームが存在するのも現実だ。一方で、週5日働きながら練習を続けトップリーグに臨むチームもある。それぞれ事情の違うチームがリーグ戦を進行しなければならない。
千々木は続ける。
「野球のように1試合に数万人が集まって、年間約140試合を戦うスポーツとは観客数もキャパシティも違います。だから他の競技とは違う、バレーボール独自のプロリーグを発展させていけるのかを考える必要があります。
もっといろいろな分野で事業を展開できると思うし、明確に目標を立ててゴールを思い描いてやっていくべきだと思います。ブレイザーズは今年で19年目ですからね。周りのチームは今年からですよね。でも、何年かかってでも、やっていくべきなんじゃないかなって僕は思います」
ここで紹介したのはほんの一部の選手の意見である。選手の数だけ言葉があり、反論もあるだろう。しかし星谷が指摘した通り、それぞれの選手が当事者意識を持って、意見を言い合える空気を作ることが、まずは重要なのではないか。
7月22日、新V.LEAGUE(1部)の開幕日が発表された。女子は11月3日から3会場で、男子は10月26日のナイトゲームでスタートを切る。
開幕まで残された時間は少ない。