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バド女子ダブルスはタカマツ以外も!
世界ランク5位以内に3組の熾烈さ。
posted2018/07/22 17:00
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph by
AFLO
7月30日から、中国・南京でバドミントンの世界選手権が開催される。
出場する日本選手たちは、19日に東京・六本木で行なわれた公開記者会見で、ファンも見守る中、笑顔で思い思いに抱負を語った。
近年、日本バドミントンの進境は著しい。男子シングルスの桃田賢斗はアジア選手権を制した。女子シングルスの奥原希望はリオデジャネイロ五輪銅メダリストで昨年の世界選手権を優勝。他にも女子シングルスには世界ランキング(7月19日現在。以下同)2位の山口茜がいる。
男子ダブルスには同4位の園田啓悟・嘉村健士組、同7位の井上拓斗・金子祐樹組。ミックスダブルスでも渡辺勇大・東野有紗組が全英オープンで優勝するなど、世界で戦える戦力が揃っている。
中でも選手層が厚いのが、女子ダブルスだ。リオでは高橋礼華・松友美佐紀組が金メダルを獲得したが、昨年は他のペアのレベルがアップ。世界選手権で福島由紀・廣田彩花組が銀メダルを獲得すれば、年間を通じて開催されるスーパーシリーズの成績上位8ペアによって争われるスーパーシリーズファイナルズでは、米元小春・田中志穂組が優勝を果たした。
世界ランク5位以内に日本が3組。
今では、国際大会で日本選手同士が決勝や準決勝を争う光景も珍しくなくなってきた。7月上旬のインドネシアオープンでは中国など強豪国の選手も参加する中、ベスト4に日本選手がなんと3組も進出した。
世界ランキングを見ても、5位以内に日本ペア3組が占め、さらにベスト10付近の位置に複数の日本ペアがいることも、充実ぶりを示している。
中でも、昨年、大きく伸びた存在が福島・廣田、通称“フクヒロ”の2人だ。
福島が後衛、廣田が前衛だが、どちらも強打を放てることに特徴があり、攻撃的なスタイルだと言える。昨年末の全日本総合選手権決勝、タカマツ組との一戦では、福島が積極的に前に出て攻める姿勢を貫いたことが勝因となった。