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「本命フランスは間違いない」
決勝&準決勝をトルシエが分析。
text by
田村修一Shuichi Tamura
photograph byKaoru Watanabe/JMPA
posted2018/07/13 17:30
若く、才能ある新戦力に溢れている今のフランス代表。1998年の自国開催以来となるW杯優勝を目指す。
イダルゴやジャケと似た経験をしているかも。
「同時に彼は選手にとても近いところにいて、選手たちと共に生き、彼らとよく接し対話している。ほとんどの選手にとって彼は兄のような存在だ。
マネジメントはうまくいっている。フランスでは彼のようなマネジメントは成功を得やすい。ミシェル・イダルゴ(EURO1984優勝監督)やエメ・ジャケ('98年W杯優勝監督)がそうで、彼自身がふたりと似た経験をしているからかも知れない」
――この6年間で方法論は進化したと言えるわけですね。
「経験も積んだし年齢も重ねた。パニックに陥ることもない。大事なこととそうでないことの区別もしっかりつけられる。年齢的に若くもないし年老いてもいない。もの静かで決して大言壮語しない。素晴らしいマネジメントであると言う以外にない」
――わかりました。メルシー、フィリップ。