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「スポーツクライミングを、もっと!」
競技を支える人たちの熱意。<PART2>
text by
石塚隆Takashi Ishizuka
photograph byShigeki Yamamoto
posted2018/07/31 11:00
「壁を越えろ!」 多くの声援が、選手たちをあと押しする。
一緒に泣いて笑って喜んで成長を。
健康食品を開発、販売しているオリエンタルバイオの脇いずみさんは、協賛しているスポーツクライミングに対する会社のモットーは『ひと押し』にあると語る。
「健康食品を扱うことにも繋がるのですが、スポーツをサポートする上で弊社は『ひと押し』が重要だと考えています。スポーツや文化活動というのは、基本的に何らかの『ひと押し』がたくさん集まって成り立っています。誰かの応援や支援があることで、可能性は無限に広がっていく。弊社としては、もうひと踏ん張りできる商品づくりはもちろん、同じ姿勢でスポーツクライミングをバックアップしていきたいと考えています」
オリエンタルバイオは、スポーツクライミングを黎明期からサポートをしている。
「ご縁があって協賛させてもらっているのですが、お金を出して看板を出してもらって終わりではなく、長期的な視野に立ち、本気で応援させてもらっています。弊社としては一緒に泣いて笑って喜んで、一緒に成長していきたいと考えています」
子どもたちも競技に親しんでほしい。
まだマイナー競技時代から協賛してきたその姿勢は、一企業として結果的に信用へと繋がる。加えて、若い人材に面白いことをやっている、楽しく仕事ができそうな会社だなという印象も持ってもらえるのだという。
さらに今後を見据えオリエンタルバイオが注目しているのがジュニア層へのアプローチだ。
「現在の協賛体制は継続していきますが、加えて競技の未来を考え、私たちが力を入れて行こうと考えているのが小学生の大会への積極的なサポートです。子どもたちがスポーツクライミングに親しみ、その子どもたちが将来、世界レベルの大会に参加できるようになれば、弊社としても応援していく甲斐があるというものです。現在の盛り上がりを継続していくためにも、未来を見据えた長期的なビジョンを持って取り組んでいきたいと思います」