猛牛のささやきBACK NUMBER
まさかのホームラン誤審で論争勃発。
現在のリクエスト制度は問題だらけ。
text by
米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph byKyodo News
posted2018/06/25 16:30
ソフトバンク中村晃の打球の判定を巡り集まる審判団。リクエストで2ランの判定となったが、試合後に誤審を認めた。
仮に僅差で優勝、CS進出が決まったら。
現在、パ・リーグは1位から5位までが6ゲーム差にひしめく混戦だ。例えば、今シーズンの最後にソフトバンクが0.5ゲーム差といった僅差で優勝したり、順位やCS進出などが僅差で決定した場合、「あの試合が正しく判定されていれば……」あるいは「あの誤審のおかげで」といった遺恨が残るだろう。
この試合の勝敗によって順位に影響を受けるのはオリックスとソフトバンクだけとは限らない。リーグ全体に関わる問題だ。
わだかまりを残さずスッキリとシーズンを完結させるためにも、問題の場面から試合を続行するなり、ノーゲームとして再試合を行うなり、なんらかの形のやり直しが必要なのではないだろうか。