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Jを背負うのは日本人だけじゃない!
W杯に出場する7人+イニエスタ。
text by
井川洋一Yoichi Igawa
photograph byGetty Images
posted2018/06/13 17:00
親善試合でハメス・ロドリゲス(右)とマッチアップしたデゲネク。マリノスだけでなくオーストラリア代表でも主力だ。
忘れてはならないイニエスタの存在。
以上が現時点でのJリーグ勢7人だが、W杯後に日本でプレーするこの選手に触れないわけにはいかない。神戸に加入するアンドレス・イニエスタは、ロシアで自身にとって最後のW杯に出場する。代表でもクラブでもすべてを手にしてきた34歳のフットボールマスターが、ラストステージでどんなパフォーマンスを披露するのか。そして我々日本在住のファンは、その姿が毎週観られるようになることに胸の高鳴りを感じている。
願わくば、これを契機にJリーグにもワールドクラスのスター選手がさらに増えるように。フェルナンド・トーレスも来るかもしれないし、ユベントスのクラウディオ・マルキージオやマンチェスター・ユナイテッドのアンデル・エレーラ、バルセロナのジェラール・ピケ、チェルシーのセスク・ファブレガスなど、日本という国に好感を持つ欧州のトップ選手は少なくない。
それにJリーグとそのクラブはダゾーンとの契約金で、間違いなく以前よりは潤っている。でも率直に言って、神戸など一部のクラブを除き、ここまでの戦力補強はその増額を反映されたものとは言えない。内部留保? そんな狭量なカルチャーに、フットボールまでもが染まるべきではない。日本のトップリーグにとっても、このロシアW杯が新たな始まりになることを願う。