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ディエゴ・オリヴェイラのお尻の話。
FC東京でゴール量産+“優良銀行”。
posted2018/05/22 11:00
text by
熊崎敬Takashi Kumazaki
photograph by
Getty Images
FC東京のゲームを見に行くと、私の視線はいつもある一点に引き寄せられる。
ディエゴ・オリヴェイラのお尻だ。
それはJリーガーのお尻の中でも、群を抜いて分厚く、しかも力強く上を向いている。日本人にはほとんど見られない見事な形状に、ついつい目を奪われてしまうのだ。
お尻というと、ブラジル人女性にとって命といっても過言ではない大切な部位。ブラジル人男性の8割は女性を見るとき、まずお尻に目がいくという統計もあるほどだ。
スイカのように丸々としたお尻は男たちの大好物で、浜辺には女性のお尻を舐めるように凝視する男たちがいたるところにいる。
こうした豊満なお尻は“ブンブン”と呼ばれ、ブラジルでは毎年、素晴らしいブンブンの持ち主による美尻コンテストが開催されている。27州の代表が一堂に会し、栄えある“ミス・ブンブン”を決めるのだ。選考過程ではブラジルらしく、サッカーも行なわれる。
フッキ、ロナウドというお尻の名手たち。
このようにお尻への意識が高いブラジルでは、4年前のワールドカップでフッキのブンブンが話題となった。腰まわり111センチという“傑作”が、女性たちの羨望のまなざしを浴びたのだ。
フッキの力強いプレーが、あの強靭なお尻から生まれていることは間違いないだろう。実際にブラジルをはじめ、中南米の選手はお尻を巧みに使ったプレーを見せる。
私はかつて元ブラジル代表のロナウドの原稿を書くにあたり、バルセロナ時代の奇想天外なゴールの数々を繰り返しチェックしたことがある。
そこで大きな発見があった。ロナウドは爆発的なスピードだけで敵を抜いていたのではなく、お尻を有効活用していたのだ。
突然ダッシュをしたかと思うと急ブレーキをかけて、追いかけてきた敵を尻で豪快に吹き飛ばす。瞬間的にお尻の強さを生かしていたのだ。