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アーモンドアイの一強体制が完成!
オークスを制し、牝馬三冠も目前だ。
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byYuji Takahashi
posted2018/05/21 11:20
3歳牝馬トップランナーの地位を確実なものにしたアーモンドアイ。牝馬三冠、そしてその後まで楽しみな馬だ。
「一強」は確定、3歳牝馬の枠を超えるかも?
1~3着を生産馬が占めたノーザンファームの吉田勝巳代表は、アーモンドアイの強さを「化け物」と表現し、「種牡馬にできなくて残念」と周囲を笑わせた。
かつて、天皇賞・秋で牡馬勢を一蹴した名牝エアグルーヴに関して、社台スタリオンステーションのスタッフが「エアグルーヴを種馬にしたい」とジョークを飛ばした。そのクラスの馬になろうとしている。
本稿のプレビューには「アーモンドアイの一強と断じるのはまだ早い」と書いたが、左右の回りも距離も異なる条件で、ともにこれだけの差をつけたのだから、前言を撤回しなければならない。
今年の3歳牝馬戦線は、「一強」のアーモンドアイをめぐる戦いになる。
間違いなく、とてつもなくスケールの大きな馬だ。秋には、3歳牝馬戦線の枠を越え、今年の年度代表馬をめぐる争いで中心になっていても不思議ではない。