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倒したい「邪念」を制してKO防衛。
村田諒太、ゴロフキン戦にまた前進。 

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渋谷淳

渋谷淳Jun Shibuya

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photograph byHiroaki Yamaguchi

posted2018/04/16 11:40

倒したい「邪念」を制してKO防衛。村田諒太、ゴロフキン戦にまた前進。<Number Web> photograph by Hiroaki Yamaguchi

鮮やかな右一発でブランダムラを仕留めた村田諒太。終了直後のインタビューでは「及第点」と振り返った。

どうやってゴロフキンにたどり着くか。

 鬼門と言われる初防衛戦を無事クリアし、村田は試合後のリングで、「ゴロフキンを目指してやりたいと思います」とファンにアピールした。

 WBAスーパー、WBC、IBFと3本のベルトを保持するゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)を、村田は“リアル・チャンピオン”と評する。世界チャンピオンが各階級に1人であるなら、現在のミドル級世界チャンピオンはゴロフキンという意味だ。

 となると今後の防衛ロードは、どうやってゴロフキンにたどり着くか、というところがポイントとなる。

 次戦は秋にラスベガスで行うことが既定路線となっており、村田のアメリカでのプロモートを担当するトップランク社、ボブ・アラム氏はロンドン五輪決勝で村田に競り負けて銀メダルだったエスキバ・ファルカン(ブラジル)を対戦相手の候補に挙げた。その理由は「ストーリーがあるから」。

帝拳の本田会長はファルカン戦に難色。

 しかし、これですんなり決まるかどうかは不透明である。

 というのも帝拳の本田明彦会長がファルカン戦に難色を示しているからだ。それなりに知名度のある強豪と試合をして、「ゴロフキンと村田がやったら面白い」というムードを作り、できるだけ早くゴロフキンとの対戦にこぎつけようというのが本田会長の考え。そうなると知名度の低いファルカンでは物足りないということになる。

 ミドル級全体の動向に目を向けても、村田はもっともっと存在感をアピールしたいところだろう。

 トップに立つゴロフキンは5月5日に双璧をなすメキシコのスーパースター、サウル“カネロ”アルバレスと再戦する予定だったが、カネロにドーピング違反が発覚し、試合は中止となった。

 IBFはゴロフキンに対し、1位選手との指名試合を迫り、WBCも暫定王座決定戦を設けるなど、タイトルをめぐる動きは慌ただしい。トップ・オブ・トップを目指す村田の戦いはいよいよこれからが本番だ。

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