イチ流に触れてBACK NUMBER
極寒の地で驚異の「3.88秒」計測。
イチローの走力は今もメジャー屈指。
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph byGetty Images
posted2018/04/10 08:00
年齢を感じさせないイチローのフットワーク。今もなおメジャーで存在感を放つ。
「なかなか速いですね、この時期に」
「年齢の概念はイチローには無縁」と、頭では理解していても、彼が44歳であることは間違いなく事実。だから、何度もビデオを繰り返しチェックして、ストップウオッチで計った。
「3.88秒」に間違いなし。
何度計測しても揺るがなかったこの事実を、試合後のイチローに報告すると、目を丸くした。
「ほう~、そうですかぁー。それはなかなか速いですね、この時期に。だったら、これから、もっと速くなるね」
そして、珠玉の笑顔。自身の走力に手応えを感じ取ったようだ。
シーズンはまだ始まったばかり。
もしも不似合いな“パッチ”がなければ、“もっと速かったはず?”と思ったのは筆者だけなのかもしれないが。