野球善哉BACK NUMBER
週休2日制度で部活はどう変わるか。
高校野球のあの規制はGHQが作った?
text by
氏原英明Hideaki Ujihara
photograph byHideki Sugiyama
posted2018/03/17 08:00
甲子園に出場する強豪校で、週休2日の学校は現状ほとんどない。今後どのような変化が起こるのだろうか。
私学の強豪校は完全には従わないだろうが。
もちろん、スポーツに特化した私学の強豪校はこうしたルールには完全にはなびかないだろう。そのため制度導入当初は、公立校との差も生まれるかもしれない。しかし、「猛練習」から脱皮した指導者が手腕を発揮しはじめた時、時代はうねりをあげて変わるだろう。
今後は、各競技団体が主催する大会の在り方も問われるようになる。
今回のガイドラインには、学校単位だけではないチームやクラブが参加することを認めるなどの提案も盛り込まれている。個人的には、トーナメントからリーグ戦への移行も検討した方がいいと考えている。
サッカーやバスケットボールではすでに育成年代のリーグ戦を採り入れているが、私が日ごろ取材している野球界はほぼすべての大会がトーナメント制で実施されていて、負ければ終わりのため、どうしても勝利が全てに優先され、エースの登板過多などが起こりやすい状態が続いている。
スポーツの指導が変化し、あたらしいスポーツ文化が生まれることを願う。
部活動の週休2日制、大賛成だ。