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「サンウルブズ、今は我慢の時」
元ジャパン大西将太郎からのエール。
text by
大西将太郎Shotaro Oonishi
photograph byGetty Images
posted2018/03/13 11:00
50失点と現状での差を見せつけられたサンウルブズ。ここからの巻き返しに期待したい。
ネバーギブアップの心意気で向上を。
大敗した中でも希望を持てたのは、庭井祐輔のプレーだった。昨季最終節のブルーズ戦(2017年7月15日)で左膝脱臼骨折という大ケガを負い、その復帰戦となったシャークス戦。常に身体を張り続け、大柄なシャークスFWにも組み負けず、素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれた。堀江翔太、ジャバ・ブレグバゼとフッカーの負傷離脱が重なっているだけに、サンウルブズ首脳陣も胸を撫で下ろしたことだろう。
「5位以内」という壮大な目標を掲げ、蓋を開けてみれば開幕3連敗。その事実は重い。しかし前節レベルズ戦で破綻していたラインアウトがシャークス戦で改善されたように、サンウルブズは、ひとつずつ、一歩ずつ向上していくしかない。
ネバーギブアップ――。キャプテンのヴィリー・ブリッツが試合直後に胸を張って言い切ったこの言葉こそ、スタッフも含めたサンウルブズのチーム全員が胸に刻むべき心意気だろう。
この週末は2季連続ファイナリストであるライオンズとの一戦と、その次週は秩父宮に戻り、過去2度の優勝を誇るチーフスとの対戦が控える。
難局に挑み続けるサンウルブズ。今は、我慢の時だ。
(構成:朴鐘泰)