トヨタでの2年間は本当に良かった。

「野球の技術も本当に成長できましたが、それよりも1人の人間としての成長が大きいと思います。お金を稼ぐ大変さだったり、会社を背負って野球すること。それはプロになればファンを背負ってプレーすることに繋がるのかなと思います。

（社会人野球を経て）何かを背負いながら野球をするというのが自分にとっても凄くプラスになると感じましたし、トヨタ自動車は大きな会社なので期待された部分も大きかった。2年間色々な経験をさせてもらって本当に良かったなって思うんです」

　プロの世界、野球が上手い選手は山ほどいる。しかし、人の心を動かす選手となるとなかなかいない。藤岡にはそうした存在になれる資質があるような気がする。それが見られるのはここから。彼がどんなプロ野球生活を送るのか、これからも追いかけたい選手である。